(前回の復習)
コーチングの基本は「ラポール」です。ラポール形成の第一段階では、とにかくコミュニケーションの量が大事で、雑談いっぱいしようよっていうことでした。また、コミュニケーションは、会話の内容だけでなく、表情などのボディランゲージ、声の大きさやトーンなども影響してるということです。
それでは、今回はラポール形成の第二段階、『コミュニケーションの質をあげよう!』って、お話をしていきます。
第一段階では、コミュニケーションは質より量だよ〜!雑談でいいからいっぱい話そうってことでしたが、ある程度話の量が行えた後に、徐々にコミュニケーションの質を上げていきます。
大事なのは、ラポールを築く段階で、最初から質を上げた会話をしようとしないこと。それをしてしまうと、警戒心の方が優ってしまって、うまくラポール形成できない可能性が出てきてしまいます。逆に、すでにラポールが築かれている関係性が最初からあるのだとしたら、ある程度質の高めた会話から導入しても良いかもしれません。
『コミュニケーションの質を上げる』って何?
って思うかもしれません。
前回の話で出てきたように、コミュニケーションって言語、非言語の両方が存在するので、両方の質を上げることを視野に入れると、膨大なお話をしなければならないので、今回は『会話の質を上げる』って表現に変えてお話ししたいと思います。
ラポール形成する段階において、必要な会話は『共通点探し』です。
人は、自分と異なる存在に警戒心を抱き、自分と同じような存在に共感を抱きます。
例えば、
面識がなくなく1回も会ったことがないけど、有名人が「同じ町出身」というだけで好感度が上がって応援したくなったり!?
初対面の人が、自分の推しのクリアファイルを使っていたら、それだけでこの人と相性がいいかも!?
なんて思いませんか?
この共通点は、レアであればレアなほど、細部に至れば至るほど、好感度・親密度が増します。
同じ学校出身より、同じ学校出身でかつ同じ教師に授業を受けていたの方が好感度・親密度が増します。
同じアニメが好きより、同じアニメのサブキャラの〇〇が好きで、いつもマイペースなところがはまっているんだよねの方が好感度・親密度が増します。
というように、ラポール形成における会話の質を上げるときには、ぜひ『共通点探し』を行なってみてください。レアな共通点がみつかると一気にラポールが形成されていくのがわかると思います。
プロのコーチや接客業が得意な方は、この方法を逆手にとって活用します。(悪用注意!)
例えば、クライアントやお客様が、会話の中で
客「〇〇が好きなんだよね」
接客の得意な方『え!?私も〇〇好きなんです〜!どんなところが好きですか?』
客「□□□がどっちに転ぶかわからないハラハラ感がいつもたまらない。」
接客の得意な方『私も私も!』
というように、相手の会話に便乗してあたかも共通点が合ったかのように見せかける技術があります。
このような状況では、自分は本当はそんなに知らない話題なので、あまり深追いしないようにしてください。相手が本当に細部にわたった会話になってきた場合は、話が合わせられないので、早めに『他に好きなものってありますか?』って話題を変えると難を逃れます。(笑)
また、こういう会話できるように普段からある程度、様々な情報や話題に関心を持って、話を合わせられるようにトピックスな内容は、学習しておくという努力も必要だと思います。
コーチ
本当に知らない話があった場合は、『私、それ知りませんでした〜!その話楽しそうなので、もっと教えてください!』って教えを請うのも親密度を上げるきっかけになります。
もし、次に会う可能性のある方であれば、教えてもらったことをさらに自分でも調べて、次回会うときにその話題の深い部分で話が弾めば、一気にラポールは深まります。
ラポール形成において、会話の質を上げるということは、『共通点を見つけ、それを深掘りしていく』というのが効果的というお話しでした。
次回は、様々な努力してを、やっと築き上げたラポールの先に得られるものとは?
なぜコーチングが必要なのか?について触れていきたいと思います。