― 全7回で学ぶ「視座を動かす思考法」―
この連載では、スケールサーフィン(チャンクアップ/チャンクダウン)について、全7回にわたって解説していきます。
目次
第1回:スケールサーフィンとは何か?
第2回:なぜスケールサーフィンが必要なのか? ― 話が噛み合わない理由
第3回:スケールの4段階 ― 視座の違いを整理する
第4回:実際に使ってみよう① ― 話が通じないときの対処法
第5回:実際に使ってみよう② ― コーチングでの使い方
第6回:実際に使ってみよう③ ― 問題解決と協力を生むスケールサーフィン
第7回:まとめ ― スケールサーフィンは技術ではなく在り方
第1回:スケールサーフィンって何?
スケールサーフィンというのは、日本語で言うと「視座を変える」ということです。
……と言われても、正直よくわからないですよね。
まずは、その「視座」から説明します。

視座とは何か?
視座とは、物事をどの高さから見ているかということです。言い換えると、抽象度とも言えます。
とてもシンプルな例で考えてみます。
抽象度を上げる(チャンクアップ)
「人間」という言葉をスタートラインにします。
そこから視座を高くしていくと、
- 哺乳類
- 脊椎動物
- 生き物
- 生物体
と、どんどん抽象度が上がっていきます。
抽象度を下げる(チャンクダウン)
では、もう一度「人間」に戻ります。
今度は視座を下げていくと、
- 日本人
- 男性/女性
- あなた
- 私
というように、具体性が増していきます。
視座は「理念」でも同じ
これは生物の分類で説明しましたが、理念や目標もまったく同じ構造をしています。
たとえば、「顧客満足度アップ」をスタートラインにすると、
視座を上げると(チャンクアップ)
- 社会貢献
- 地域貢献
視座を下げると(チャンクダウン)
- 笑顔で挨拶をする
- 綺麗なお辞儀をする
- 待たせる時間を短縮する
といった、具体的な行動に落ちていきます。
チャンクアップ/チャンクダウンとは
- 視座を上げる
- 抽象度を上げる
これをチャンクアップと言います。
- 視座を下げる
- 抽象度を下げる
これをチャンクダウンと言います。
そして、このチャンクアップとチャンクダウンを意識的に行き来することをスケールサーフィンと呼んでいます。
視野が広い人とは?
スケールサーフィンができる人は、「視野が広い人」と言い換えることもできます。
たくさん見えている、というよりも、見る高さを変えられる人。
それが、スケールサーフィンができる人です。
次回は、「なぜスケールサーフィンが必要なのか?」について書いていきます。
「この人とは話が噛み合わない」
「なんでそんな細かいことにこだわるの?」
そんなすれ違いが、どこから生まれているのかを一緒に見ていきましょう。