スケールサーフィン 番外編

3 min 2 views

管理職のあなたが「かまってちゃん」と関わる理由

もし、あなたの身近に「かまってちゃん」と呼びたくなるようなスタッフがいるとしたら、あなたはどう関わっていますか?

  • 何かあるたびに不満を訴えてくる
  • 周囲の反応を過剰に気にする
  • 話を聞くと長い
  • 放っておくと拗ねる
  • 構うと、さらに要求が増える

正直、管理職にとっては時間もエネルギーも奪われる存在です。

スケールサーフィンを使った関わりは有効だと分かっていても、こうしたタイプと向き合うのは、簡単ではありません。


スケールサーフィンは「楽な技術」ではない

前述してきた通り、スケールサーフィンは「魔法の会話術」ではありません。

  • 相手の視座までチャンクダウンして降りていく
  • 共通のテーマ・価値までチャンクアップする
  • そこから、また相手が動けるところまでチャンクダウンする

これを何度も、何度も繰り返します。

当然、時間もかかります。精神的にも消耗します

特に「かまってちゃん」タイプは、

  • 自分の視座・自分のポジションに留まり続けようとする
  • いったんチャンクアップしても、すぐ元の位置に戻る
  • あるいは、強引に相手を自分の視座へ引きずり下ろそうとする

そんな特徴を持っています。

だからこそ、多くの管理職が途中で疲れ果てます。


それでも関わるかどうかは、あなたが決める

ここで、はっきりさせておきたいことがあります。

かまってちゃんにどう関わるかは、「この先もこの部署で一緒にやっていきたいかどうか」で決まります。

感情論ではありません。

優しさの問題でもありません。

戦略の話です。


「この先もいてほしい」と思うなら

  • 手がかかる
  • 面倒
  • 時間も労力も必要

それでも、

  • 良いところがある
  • 伸びる可能性がある
  • 今の職場に必要な人材だ

そう思うなら、選択肢は一つです。

徹底的に時間と労力を使う。

  • 何度もチャンクダウンする
  • 何度もチャンクアップする
  • 面談も1回では足りない
  • 回数も必要
  • 正直、とても手がかかる

それでも、人は必ず変わります。

良い関わりができれば、時間はかかっても、必ず成長します。

だからこそ、

信じて、信じて、信じ抜いて、関わる

これは、管理職にしかできない仕事です。


「ここにはいらない」と判断するなら

一方で、こう思うこともあるでしょう。

  • 何度関わっても変わらない
  • 他のスタッフへの影響が大きい
  • これ以上のリソース投入は現実的でない

その場合は、その労力と時間を、別の人に使いましょう。

中途半端が一番よくありません。

そして、ここが重要です。

「一度構ってしまう」と、学習が起きます。

  • 騒げば構ってもらえる
  • 不満を言えば時間を取ってもらえる

この学習が成立すると、行動は強化され、さらにエスカレートします。

だから、

  • 構わないと決めたなら、「かまってちゃん行動」には徹底的に付き合わない
  • 相手の次元に、安易に降りていかない

これは「無視する」という意味ではありません。

  • 業務上の必要なコミュニケーションは普通に行う
  • ただし、不適切な行動パターン(騒ぐ、拗ねる、引きずり下ろす)には時間を使わない
  • 望ましくない行動を学習させないための、意図的な関わり

スタンスはこうです。

こちらの次元まで上がってくるなら、関わる

上がってこないなら、その行動には付き合わない

これは、本人の成長のためにも必要な対応です。


昭和〜平成初期の教育と、今の違い

これは、昭和〜平成初期の「人がたくさんいた時代」の教育に、少し似ています。

当時の価値観:

  • ついて来られる人だけついて来い
  • 合わない人は自然淘汰

当時は、それで組織が回っていました。

今の状況:

  • 人が足りない
  • 多様性がある
  • それぞれの背景が違う

だからこそ、スケールサーフィンのようなコーチング的関わりが求められています

ただし、それは「全員に無条件で時間を使う」という意味ではありません。


まとめ:選ぶのは、管理職の在り方

スケールサーフィンは、誰にでも、いつでも使う技術ではありません。

  • 誰に時間を使うのか
  • 誰にリソースを割くのか
  • どこまで関わるのか

それを決めるのは、管理職としてのあなたの在り方です。

関わると決めたなら、本気で関わる。

関わらないと決めたなら、不適切な行動パターンには付き合わない。

どちらも、立派なマネジメントです。

スケールサーフィンは、人を甘やかす技術でも、人を追い立てる技術でもありません。

人と組織の未来を見据えて、関わり方を選ぶための視点なのです。

なかや たかと

なかや たかと

経歴
2007年杏林大学医学部付属病院看護専門学校卒業
2007年4月〜2011年3月杏林大学医学付属病院(救急、整形外科、緩和ケア)
2011年4月〜2015年3月札幌医科大学附属病院(救急)
2015年4月〜信州大学医学部附属病院(救急)

主な資格
正看護師、救急救命士、危険物取扱者乙4
(財)日本ライフセラピスト財団 認定コーチング、カウンセリング、恋愛アドバイザー、目標設定シニアアドバイザー
県DMAT、特定行為研修(術中麻酔管理パッケージ)

FOLLOW

カテゴリー:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA