コーチングは本当に必要か?

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 前回までにコミュニケーション量・会話の質についてお話ししてきました。ぜひ読んでない方は、先にそちらをどうぞ!

 コーチングを開始する段階で、ラポールを築かないといけない。ラポールを築けていない段階でのコーチングは無意味とまで言ってきました。それぐらい、ラポール形成っていうのは重要であり、またコーチングそのものより時間と労力が必要になります。

そこで、湧く疑問です。
そこまでして、コーチングって必要ですか?

 もし、コーチになろうとしている人が、そのように僕に質問してきたら、僕は間髪入れずに、こう答えると思います。

コーチ

コーチ

『そう思うのであれば、今のあなたにとってコーチングは必要ないと思います。』

 どこかのタイミングで、セルフコーチングについては触れますが、基本的にはコーチングには対相手が存在します。そして、相手に対しては「giveの精神」です。その人のために何か力になれないかというマインドです。そこにtakeの精神を持ち込むと、コーチングの手法を使った、マインドコントロールとなってしまいます。
 最初は自覚なく始まりますが、時間と労力を使っていくにつれて「俺が育ててやった」「私のおかげだろ」などtakeのマインドを生じてきます。最初から持ち込むことはなくても、このtakeの精神はとても厄介なことになります。僕は、そんなのコーチ失格だと思います。(僕自身も、そう思ってしまうことが過去にありました。)

 そして、コーチングを受ける人が「コーチング(コーチ)ってどうして必要なんですか?」って聞かれたら、私はこう答えます。

コーチ

コーチ

「あなたはひとりでも目標達成できると思います。ただ、それに10年かかるかもしれません。もし、良いコーチに出会って、コーチングを受けられれば、もっと早く達成することができると思います。もしかしたら、今思い描いているゴールより、もっとその先の素晴らしいゴールへ到達することもできるかもしれないよ。」

 コーチングの真鎚は、コーチングを受ける人が輝きを増し生き生きと、人生を飛び跳ねるように歩んでいくのを、時には厳しく、時にはそっと見守り、どんな状況でも見離さず、共に失敗を受け入れ、新たな道を模索して行く、そして最後に成功を一緒に喜び分かち合うことである。

この過程は、コーチングを受ける人も、コーチ自身も、成長することができる。

 だからこそ、コーチングは必要だと僕は思う。

 次回は、コーチングのテクニックについて話していこうと思います。

なかや たかと

なかや たかと

経歴
2007年杏林大学医学部付属病院看護専門学校卒業
2007年4月〜2011年3月杏林大学医学付属病院(救急、整形外科、緩和ケア)
2011年4月〜2015年3月札幌医科大学附属病院(救急)
2015年4月〜信州大学医学部附属病院(救急)

主な資格
正看護師、救急救命士、危険物取扱者乙4
(財)日本ライフセラピスト財団 認定コーチング、カウンセリング、恋愛アドバイザー、目標設定シニアアドバイザー
県DMAT、特定行為研修(術中麻酔管理パッケージ)

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