仕事との向き合い方

4 min 37 views

― 人生の40%を「こなすだけ」で使わないという選択 ―


「プライベートを大切にしたい」
「仕事はほどほどでいい」

こうした考え方は、今ではとても一般的になりました。

無理に働き続ける時代ではありませんし、
それ自体は健全な価値観だと思います。

ただ、ここで一度立ち止まって考えてみてほしいことがあります。

仕事は、人生の40%を占めています。
【なぜ40%なのかの説明はこちらから】

この40%を、
「できれば考えたくないもの」
「我慢してやり過ごすもの」
として扱ったまま、本当に人生の質は上がるのでしょうか


仕事は、睡眠よりも長く人生に関わっている

多くの人は、
1日の時間、あるいは1年間の時間の中で、
仕事に、睡眠よりも長い時間を使っているのではないでしょうか

人生の時間配分を大まかに見ると、

  • 睡眠:約30%(日本人の平均睡眠時間は約7時間12分
  • 仕事:約40%(残業を含めると 約8.4〜8.9時間程度

となります。

つまり仕事は、
睡眠よりも長い時間、人生に関わっている存在です。


しかも仕事は、

  • 起きている時間の多くを占め
  • 思考とエネルギーを大量に使い
  • 感情が動く場面も非常に多い

という特徴があります。

この仕事の部分が、
不満・我慢・諦めだらけであれば、
人生全体の感情の質が下がるのは自然なことです。

プライベートを大切にすることと、
仕事を雑に扱うことは、まったく別です


「仕事は生活のため」と割り切る危うさ

よく聞く言葉に、
「仕事は生活のためだから割り切っている」
というものがあります。

理屈としては正しいように聞こえます。
では、現実はどうでしょうか。

割り切っている人は、
本当に幸せそうに見えるでしょうか。

  • 日曜日の夕方から憂うつになる
  • 仕事の話になると機嫌が悪くなる
  • 家に帰っても仕事の感情を引きずる

もし心当たりがあるなら、
それは 割り切れていない というサインです。

感情は、理屈では黙りません。

頭で「割り切っているつもり」でも、
感情はちゃんと反応しています。


好きなことを仕事にするべきか?

― 答えは NO ―

ここは、はっきり書いておきます。

好きなことを仕事にすることは、お勧めしません。

多くの人は、
「好きなことが仕事になれば幸せになれる」
と勘違いしています。

しかし実際には、

  • 嫌な作業も必ず含まれる
  • 責任や評価がついてくる
  • 数字や結果を求められる

結果として、
「好き」が消耗品になっていく ことがよくあります。

好きなことが嫌いなことに変わってしまったら、
あなたの人生から「好き」が一つ消えてしまいます

夢を否定したいわけではありません。

ただ、好きなことは
趣味として置いといた方が、長く人生を豊かにしてくれる
という場合も多いのです。


「自分に合った仕事」を探すという迷路

もう一つ、多くの人がはまるのが、
「自分に本当に合った仕事を探そう」
という考え方です。

一見、前向きに見えます。
しかしこの考え方は、人を長い迷路に連れていきがちです。

  • 本当に合うかどうかは、やってみないと分からない
  • 選択肢が増えるほど、決められなくなる
  • 探し続けるうちに、仕事が長続きしなくなる
  • 結局、何が自分に合っているのか分からなくなる

結果として、
自信も感情の質も下がっていきます。

必ずしもあなたに「合う仕事」は、探して見つかるものではありません。

後から振り返って、
「結果的に合っていた」
と感じるものです。


仕事を選ぶときの、もう一つの視点

仕事を選ぶとき、
「好きなこと」「やりたいこと」を基準にする人は多いですが、
もう一つ大切な視点があります。

自分は苦なくできるけれど、他人は苦労すること。

  • 自分では「普通」にできてしまう
  • だから大したことがないと思っている
  • でも周りから見ると「大変そう」「よくできる」「自分には無理そう」

誰でもできることだけれど、誰もやりたがらないこと。

仕事とは、多くの場合、
地味で、目立たないところ にあります。

他の人がやりたがらないことを、
淡々と続けられる。
それも立派な仕事であり、価値です。


「楽しい仕事に就きたい」という理想

多くの人は、
「楽しい仕事に就きたい」
と思っています。

もちろん、楽しい仕事は存在するでしょう。

ただ、現実的に考えると、
その仕事に必ず出会えるとは限りません。

では、どうするのか。
一生、苦痛を感じながら仕事を続けるのでしょうか。

それも違います。


今している仕事を、どう楽しむか

私のおすすめは、

「今している仕事を楽しむ方法を見つける」

という視点です。

ここで言う「楽しむ」とは、
無理に好きになることではありません。

  • 意味を見出す
  • 関わり方を変える
  • 価値の置き方を変える
  • やり方を工夫し、ゲーム化する

ということです。

環境を変えるより、
解釈を変える方が、人生は早く変わります。


今の仕事の中に、

  • 誰の役に立っているのか
  • どんな価値を生んでいるのか
  • 自分の強みがどう活きているのか
  • どんな工夫をすれば自分は楽しめるか
  • 試行錯誤することで、付加価値を生めないか

こうした視点を持つことが、
人生の40%を整えるための、
とても現実的な第一歩になります。


Screenshot

仕事は、人生の敵ではない

仕事は、
あなたの人生から時間や活力を奪う存在ではありません。

人生を支える、40%の柱です。

仕事を切り捨てても、
人生の質は良くなりません。

むしろ、
プライベートへの期待ばかりが膨らみ、
満たされにくくなります。

大切なのは、
仕事を今より少しだけ充実したものにするために、
仕事との関わり方を変えることです。


次回は

仕事を整えても、
なぜか心が落ち着かない人がいます。

その理由はシンプルです。
仕事だけ整えても、人生は整わないから。

次に向き合うべきは、
あなたの人生のもう一つの40%。

人との関係――リレーションシップです。

なぜ、人間関係が整わないと
どんなに頑張っても満たされないのか。

📖 連載記事一覧


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です