第5回 なぜ同じ行動なのに、理由(欲求)が違うのか?

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― 6ヒューマンニーズがあなたの心を徹底解剖する ―


はじめに

「同じ行動をしているのに、
なぜこの人とあの人は、こんなにも違って見えるのか?」

  • 同じ仕事をしている
  • 同じ勉強をしている
  • 同じボランティアをしている
  • 同じ発信をしている

外から見るとまったく同じ行動なのに、
その人の 「雰囲気」「疲れ方」「満足度」「続くかどうか」 が違う。

それはなぜか?

その行動の源というべき
「満たしたい欲求(ニーズ)」が違うからです。

それを、6ヒューマンニーズの視点から説明します。


行動は同じでも、満たしている欲求(ニーズ)は違う

ここで一番大事な前提を置きます。

人は 「欲求(ニーズ)」を満たすために「行動」しています。
行動はあくまで手段であって、
本当に満たしたいのは 「欲求(ニーズ)」 です。


例①:勉強している人(目指せ〇〇大学合格!)

同じ「勉強」という行動でも、中身はまったく違います。

① 確実性

→ 将来の不安を減らしたい
→「〇〇大学へ行ければ安心」
→「これぐらい勉強したら大丈夫」

③ 重要感

→ 認められたい
→「〇〇大学出身ってすごいでしょ」
→「評価されたい」

④ 愛・つながり

→ 仲間はずれは嫌だ
→「□□さんと同じ〇〇大学に進学したい」
→「一緒に勉強していたい」

⑤ 成長

→ 前進したい
→「〇〇大学で〜〜〜について学びたい」
→「探究して世の中を改善したい」

外から見ると全員「勉強している人」ですが、
エネルギー源がまったく違う。

だから、

  • 疲れ方が違う
  • 続く/続かないが分かれる
  • 同じ成果でも満足度が違う

という現象が起きます。


例②:人を助けている人(友人にお金を貸してと言われた時)

これも非常に誤解されやすいポイントです。

④ 愛・つながり

→ 嫌われたくない
→「私にしか頼めないのかな、嬉しい」
→「貸さないと嫌われるかも」

③ 重要感

→ 上に立ちたい
→「簡単に貸したくない」
→「どんな条件で返してもらおうか」「恩を売っておこうかな」

⑥ 貢献

→ 見返りなし
→「困っているなら貸す」
(返ってこなくても仕方ない)

行動は同じ「助ける」でも、
内側の構造はまったく別物。

ここを混同すると、
「同じことをしているはずなのに残る感情が違う」
という現象が起きます。

Screenshot

一見どちらも同じ行動に見えます。
しかし、そこから満たされる 欲求(ニーズ)は人によって違う。

これが人間の難解なところであり、
人間味を醸し出している部分でもあります。

行動の源にどんな欲求(ニーズ)があるか。
それは他人にはわかりません。
そして、もしかしたら
やっている本人ですら気づいていないのかもしれません。


行動を変える前に、理由(欲求・ニーズ)を知れ

多くの人は「行動を変えよう」とします。
でも実際にズレているのは、
行動ではなく 欲求(ニーズ)の扱い方です。

  • その行動は、どの欲求(ニーズ)を満たそうとしている?
  • それは自分にとって良い満たし方か?
  • 代替行動は他にないか?

ここが見えてくると、
欲求(ニーズ)の満たし方が変わり、
行動が変わります。


他人の行動の源がわかるとどうなるか?

例①の「大学受験の勉強をしている人」に
声をかけるとしたら。

① 確実性の人

→「毎日勉強を積み重ねられてるね」
→「それだけやってたら合格間違いなしだね」

④ 愛・つながりの人

→「一緒に勉強頑張ろうね」
→「一緒に〇〇大学行けたら嬉しいね」

③ 重要感の人

→「〇〇大学入れたらすごいね」
→「そんなに勉強できるのさすがだね」

⑤ 成長の人

→ かける言葉は特にない

成長欲求(ニーズ)で生きている人は、
自分で欲求(ニーズ)を満たせており、
誰かの言葉で何かが変わるタイプではありません。

同じ「応援の言葉」でも、
欲求(ニーズ)と合うか合わないかで、

   ある人には励みの言葉になり
   ある人にはまったく響かない


 という違いが生まれます。


6ヒューマンニーズは「人を知るためのレンズ」

ここまで来ると、
自分だけでなく他人の行動も読めるようになります。

  • なぜあの人は承認を求め続けるのか
  • なぜこの人は変化を嫌うのか
  • なぜ衝突が起きるのか
  • なぜ噛み合わないのか

すべて、
優先する欲求(ニーズ)の違いで説明できます。


次回予告

次回は、ここまでの理解を一気に深めます。

第6回

あなたの「トップニーズ」はどうやって決まるのか?
― 無意識の優先順位を書き換える視点 ―

ここから
「知識」→「自己理解」→「選択の自由」
へ進みます。

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なかや たかと

なかや たかと

経歴
2007年杏林大学医学部付属病院看護専門学校卒業
2007年4月〜2011年3月杏林大学医学付属病院(救急、整形外科、緩和ケア)
2011年4月〜2015年3月札幌医科大学附属病院(救急)
2015年4月〜信州大学医学部附属病院(救急)

主な資格
正看護師、救急救命士、危険物取扱者乙4
(財)日本ライフセラピスト財団 認定コーチング、カウンセリング、恋愛アドバイザー、目標設定シニアアドバイザー
県DMAT、特定行為研修(術中麻酔管理パッケージ)

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