ー関係が壊れる前に知っておくべきことー
「最近、会話が減った」
「一緒にいても、ときめかない」
「なんだか、あの人は変わってしまった気がする」

こうした感覚を抱いたとき、多くの人は不安になります。
そして、こんな考えが頭をよぎります。
- もう愛がないのではないか
- この関係は終わったのではないか
- このまま一緒にいて意味があるのだろうか
これが、いわゆる倦怠期です。
倦怠期は、誰にでも訪れる
まず最初に、はっきり言っておきます。
倦怠期は、失敗ではありません。
むしろ、長く関係を続けていれば必ず訪れるものです。
倦怠期が来ない関係は、
- 関係がまだ浅い
- どちらかが我慢し続けている
- どちらかが感情を閉じている
そのいずれかであることがほとんどです。
倦怠期を「終わり」と勘違いしてしまう理由
多くの人は、恋愛やパートナーシップを
「感情の高まり」で判断します。
- ドキドキする
- 会いたくて仕方ない
- 相手のことで頭がいっぱいになる
こうした状態を「うまくいっている証拠」だと思っているのです。
しかし、それは恋愛初期のホルモン状態にすぎません。
いわゆる
- 「恋は盲目」
- 「恋愛確変突入中」
- 「もうあなたしか見えない」
という状態は、長くは続きません。
長い人でおおよそ1年ぐらいと言われています。
恋愛の四季という考え方
関係性は、自然と同じように季節を巡ります。
- 春:出会い・ときめき
- 夏:情熱・没頭
- 秋:安定・信頼
- 冬:倦怠期・停滞
問題なのは、多くの人が
冬が来た瞬間に「そろそろ終わりかな」と思ってしまうことです。
本来であれば、冬を越えた先に、次の春が来るはずなのに。

倦怠期の正体
倦怠期とは、
- 愛がなくなった証拠
- 相性が悪かった証拠
ではありません。
刺激が「安心」に変わっただけです。
ドキドキが減り、慣れが生まれ、
相手の存在が「日常」になる。
これは、関係が壊れたのではなく、
関係が深まった結果なのです。
倦怠期に起きている本当の問題
ここが、一番大事なところです。
倦怠期に苦しくなる理由は、
「相手が変わってしまった」からではありません。

変わったのは、相手ではなく、
あなたの「見方」です。
大事なので、もう一度言います。

変わったのは、相手ではなく、
あなたが相手をどう見ているかです。
人は「相違点」に恋をする
人はまず、身近な人の中から
共通点が多い相手に親近感を抱きます。
そして距離を縮め、お互いをよく知るようになります。
ある日、その人の中にある意外な一面、
つまり相違点を発見します。
- 優しい人が、時に厳しい一面を見せた
- いつも男らしい人が、二人きりの時に甘えてきた
あなたが知らなかったその一面に、人は恋に落ちます。
そこから、二人の「春」が始まります。
同じ理由で、嫌いになっていく
やがて季節が巡り、倦怠期に入るとどうなるか。
- 優しい人の厳しさが「こんな時になんでイキってるの」に変わる
- 甘える姿が「うっとうしい」に変わる
相手の行動は、何も変わっていません。
変わったのは、あなたの受け取り方です。
意外な一面に惹かれて恋をしたのに、
その同じ部分が鼻につくようになる。
これが、倦怠期の正体です。
倦怠期の最大の敵

倦怠期の最大の敵は、
恋に落ちた理由と同じ理由で、
相手を嫌いになってしまうこと。
倦怠期を抜ける唯一の方法
もし、倦怠期を抜ける方法があるとしたら。
それは、
もう一度、「どこを好きになったのか」を思い出すこと。
付き合った時と同じ目線で、同じ気持ちで、
もう一度相手を見ることです。
倦怠期は「再設計」のタイミング
倦怠期は、関係を終わらせるタイミングではありません。
関係を思い出すタイミングです。

倦怠期は、関係を思い出すタイミングです。
どんなところに惚れたのか
なぜ、この人を選んだのか
当たり前になってしまったけれど、続いていることは何か
それを思い出す時期なのです。
倦怠期を越えた先にあるもの
倦怠期を越えた関係は、
- より親密な関係
- 深い信頼
- 安定したリレーションシップ
を持つようになります。
若い頃の燃え上がる恋とは違います。
でも、今まで感じたことのない
温かい安心感に包まれ、
「この時間が、ずっと続けばいいな」
そう思える瞬間が、確かに訪れます。
このシリーズの締めに
ここまで、全6回にわたって
「人生の質を整える」というテーマで話してきました。
仕事を変えろとも、
お金を捨てろとも、
人間関係を断ち切れとも言っていません。
このシリーズで伝えたかったのは、ただ一つ。

人生における大事なことは、『日頃感じる感情の質』です。
特別に何か、すごいことをして欲しいてと言っているわけじゃありません。
僕が言っていることは、今この瞬間からいつでも、誰でもできることです。
人生の質は、
劇的な成功や特別な出来事で決まるものではありません。
- 仕事と、どう向き合っているか
- 人と、どんな距離感でつながっているか
- 安心や満足を、どこに置いているか
その日常の積み重ねが、
気づかないうちに人生の輪郭をつくっています。
もし今、
「なんとなくしんどい」
「理由は分からないけど満たされない」
そう感じているなら。
それは、あなたがダメだからでも、
努力が足りないからでもありません。
ただ、人生の質という考え方を知らなかっただけです。
この連載が、
自分の人生を少し引いた視点で見直すきっかけになっていたら、
それ以上のことはありません。
必要な回を、必要なタイミングで、
何度でも読み返してください。
📖 連載記事一覧
- 第1回|人生の質とは何か
人生は「何が起きたか」ではなく「どう感じているか」で決まる - 第2回|仕事との向き合い方
人生の40%を「こなすだけ」で使わないという選択 - 第3回|お金の正体と付き合い方
金額では満たされない理由を、構造で解き明かす - 第4回|リレーションシップとは何か
人間関係が人生に与える影響を、低く見積もっていないか - 第5回|男性脳・女性脳とエネルギー
分かり合えない男女の宿命 - 第6回|倦怠期という成熟のサイン
関係が壊れる前に知っておくべきこと
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