目標設定(SMARTの法則)

3 min 628 views

 目標設定の注意点

― SMARTの法則をどう使うか ―

前回は、目標設定において大切な3つのこと、
 1 目的地(目標)
 2 現在地
 3 達成したときに得られる感情

 この3つを明確にする必要がある、という話をしました。
 今回は、実際に目標を設定するときの注意点について説明していきます。

日本人が好きな「目標ワード」

日本人が目標設定をするとき、よく使いがちな言葉があります。

  • 努力する
  • 気を付ける
  • 頑張る
  • 注意する
  • 最善を尽くす

響きはとても良いですよね。

でも、もし僕がコーチなら、目標の中にこの言葉が入っていた時点で「No!」を出します。

なぜダメなのか?

理由はシンプルです。

これらの言葉は定義が曖昧で、測定不可能だからです。

たとえば、

「夏休みは早起きするように努力する」

という目標を立てたとします。

  • 朝8時に起きた日
  • 朝9時に起きた日
  • 朝6時に起きた日

これは目標達成でしょうか?

評価は、完全に主観に委ねられます。

夏休み最終日に、

  • 「私は頑張ったから◎」
  • 「できなかった日もあったから△」

どちらの評価も成り立ってしまい、明確な判断基準がありません。

主観的な目標の問題点

なぜこれが問題かというと、

  • なぜできなかったのか
  • 次はどうすればいいのか
  • どこを修正すればいいのか

これが見えなくなるからです。

改善できない目標は、結果的に達成不可能な目標になりやすい。

そこで使うのが、SMARTの法則です。


SMARTの法則とは

SMARTは次の頭文字です。

  • Specific(具体的な)
  • Measurable(計測可能な)
  • Achievable(達成可能な)
  • Relevant(関連性のある)
  • Time-bound(期限付きの)

ここからは、一つずつ見ていきます。


S:Specific(具体的な)

誰が見ても、達成したかどうか判断できる形にします。

例:

「夏休みは早起きする」
「夏休み期間中は、朝8時に起床する」


M:Measurable(計測可能な)

進捗や結果が数値や記録で残ることが重要です。

例として、

  • 達成率80%以上:S評価
  • 達成率70%以上:A評価
  • 達成率60%以上:B評価

といった評価基準を設定します。

夏休みの日数は決まっているので、

  • 何日は早起きする必要があるか
  • 逆に、何日はゆっくりしてもいいか

が具体的に見えてきます。

「努力した」は評価できませんが、「起床時間」は誰が見ても評価可能です。


A:Achievable(達成可能な)

達成不可能な目標は、無意味です。

たとえば、

「夏休みは毎日6時に起きる!」

初日に寝坊したら、その時点で絶対に達成できない目標になります。

ただし注意点があります

 最近の若い世代では、「達成可能」を意識しすぎて、努力しなくても達成できる目標にしてしまうことがあります。

例:

クライアント:「夏休みは10時までには起きる」

コーチ:「普段は何時に起きてますか?」

クライアント:「8時です。遅くても9時ですね」

……それ、意味ありますか?

達成しても、達成感はほとんどありません。


R:Relevant(関連性のある)

その目標は、

  • 自分が本当にやりたいことか
  • 興味・関心と結びついているか

が重要です。

関連性のない目標は、そもそも努力しようという気持ちが湧きません。

先ほどの例のクライアントも、

「早起きしても、自分は何も得られない」

と気づき、目標を修正しました。

達成したときにワクワクできるかここはとても大切です。


T:Time-bound(期限付き)

期限は必須(must)です。

終わりの見えない目標は、人を疲弊させます。

おすすめは、

  • 1週間:小目標
  • 1ヶ月:中目標
  • 3〜6ヶ月:大目標

といったスモールステップ。

短いスパンで振り返り、修正できる方が、モチベーションも達成率も高くなります。


まとめ

SMARTの法則は有名なので、本やWeb記事もたくさんあります。僕の説明でしっくりこない人は、他の解説もぜひ見てみてください。

その上で、僕が特に重要だと考えているのは、

  • S:具体的
  • M:計測可能
  • T:期限付き

この3つです。

良い目標設定は、それだけで達成意欲を高めてくれます。

一方、良くない目標設定は、

「頑張ったつもりなのに、何も変わらなかった」

という、なかなか厳しい現実を突きつけます。

ぜひみなさんも、まずはSMTだけ意識してみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


なかや たかと

なかや たかと

経歴
2007年杏林大学医学部付属病院看護専門学校卒業
2007年4月〜2011年3月杏林大学医学付属病院(救急、整形外科、緩和ケア)
2011年4月〜2015年3月札幌医科大学附属病院(救急)
2015年4月〜信州大学医学部附属病院(救急)

主な資格
正看護師、救急救命士、危険物取扱者乙4
(財)日本ライフセラピスト財団 認定コーチング、カウンセリング、恋愛アドバイザー、目標設定シニアアドバイザー
県DMAT、特定行為研修(術中麻酔管理パッケージ)

FOLLOW

カテゴリー:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です