コーチングの基本は、ラポールです。
ラポールとは、フランス語で「橋を架ける」という意味を持つ言葉で、心が通じ合い、互いに信頼し合い、相手を受け入れている状態を指します。
コーチングにおいては、コーチとクライアントの間に橋が架かっているような信頼関係と表現すると分かりやすいかもしれません。
最近の言葉で言い換えるなら、「心理的安全性が高い関係」と表現してもよいと思います。
ラポールは、コーチングの土台
ラポールは、コーチングの基本中の基本であり、すべての土台となるものです。
ラポールが築けていない関係性では、コーチングは成り立ちません。
今後、さまざまなコーチングのテクニックについても述べていきますが、ラポールのない関係でそれらを使っても、それはコーチングとは呼べません。
何より、やっても無駄です。効果がありません。
「裸の王様コーチ」になっていないか
ラポールが築けていないままコーチングをしている状態。それは、いわば「裸の王様コーチ」です。
正直に言うと、僕自身も過去にこの状態になったことがありますし、そうなっている人もたくさん見てきました。
だからこそ、繰り返しお伝えしたいのです。
ラポール形成は、一丁目一番地

ラポール形成は、コーチングの一丁目一番地です!
少し古い言い方かもしれませんが、これ以上しっくりくる表現はないと思っています。
もし今、「コーチングをしているのに、あまりうまくいかない」「効果が出ていない気がする」と感じている方がいれば、まずはクライアントとのラポールがどれくらい築けているかを、一度立ち止まって見直してみてください。
コーチングがうまくいかない理由の多くは、ラポール形成が不十分であることに行き着きます。
ラポールという基盤ができていないまま、一生懸命に関わろうとすればするほど、クライアントは困惑し、コーチは疲弊していきます。
家を建てるなら、まず基礎工事から。コーチングも同じです。しっかりとしたラポールを、最初に築くことが何より大切なのです。
次回は、ラポールをどのように築いていくのかについて、具体的に述べていきたいと思います。
余談:信用と信頼の違い
ここからは、少し余談です。
あなたは、「信用」と「信頼」の違いを説明できますか?
信用とは、過去の実績や成果など、説明可能・実証可能なものをもとに相手を信じることです。銀行の融資などは、その代表例でしょう。
一方で、信頼とは、必ずしも実績や過去だけに基づくものではありません。人柄や姿勢、未来に向けた行動や意志を含めて、相手を信じることだと僕は考えています。
コーチは、クライアントから信頼を得る必要があります。どれだけ実績があっても、その実績に胡座をかいていては、信頼は得られません。
そして何より、コーチ自身がクライアントを信頼することが不可欠です。
信用ではなく、信頼。この視点は、ラポール形成において非常に重要で、また別の記事で改めて掘り下げたいテーマでもあります。
お互いに信頼し合える関係があってこそ、ラポールは本当の意味で形成される。僕はそう考えています。
では、また次回。